中国支部概要

支部長挨拶

2022年7月1日から日本循環器学会中国支部長に就任いたしました。

日本循環器学会中国支部は、今まで諸先輩方のご尽力により循環器病学の研究、診療、人材育成など多くの領域において輝かしい成果を上げてこられました。循環器疾患はチーム医療です。日本循環器学会中国支部の最大の特徴は循環器内科、心臓外科そしてメディカルプロフェッショナルの連携が強く、患者中心の医療を推し進めるコンセプトを共有していることです。この伝統を引き継ぎながら、新たな時代に歩みを進めていきたいと思います。

日本循環器学会を取り巻く環境としましては、新専門医制度、働き方改革、循環器病対策推進基本計画、国内8学会による循環器連合、コロナ禍で様相が変化した国際交流や学術集会開催などが取り組むべき課題としてあります。高齢心不全やstructural heart disease(SHD)患者が増加しています。さらに、成人先天性心疾患における移行期医療や腫瘍循環器など新たな領域への取組も必要となっています。予防、急性期、回復期~慢性期医療や心臓リハビリテーションなど多職種に加わっていただかないといけません。そのためにも地方会の活性化が重要です。40歳以下の若手医師の意見を積極的に取り入れるためUnder 40チームを編成し、学生や研修医に循環器に興味を持っていただくための斬新な企画を立案してもらっています。若い力によって中国支部のさらなる躍動に期待しています。

地方会あるいは支部HPを通じて日常診療に役立つ情報提供を継続して参ります。循環器領域の研究力向上についても大学、教育・研修病院の研究を支部としてもサポートするとともに、中国支部全体で研究者を育て、盛り上げていくようにして参ります。

中国支部は優秀な大学病院や素晴らしい教育・研修病院がある上に、お互いにコミュニケーションをとりやすい丁度良い規模感であるのが特徴です。中国支部は諸先輩方の築いてこられた「仲良く」が根底にあります。研究・教育・診療についてフランクな情報交換することによって活動が活発になることを期待しています。皆様方のご協力とご指導をよろしくお願いします。

日本循環器学会理事・中国支部長
島根大学医学部内科学第四
教授 田邊 一明