支部長挨拶
2024年7月1日付で日本循環器学会中国支部長を拝命いたしました川崎医科大学の上村史朗です。
大変な重責に身の引き締まる思いでありますが、支部会員の皆様のお力添えを得て、中国地区における循環器領域の診療、研究、教育の発展に少しでも貢献できるよう努力してまいります。
日本循環器学会中国支部は、諸先輩方のご尽力により循環器領域の診療、研究、教育、人材育成などに活発な活動を続けて現在に至っています。一方、最近の日本循環器学会を取り巻く環境には大きな変化が押し寄せてきているのも強く感じるところです。特に人口の高齢化による病態の複雑な循環器疾患患者の増加、人口や医療施設の地域偏在、自然災害の激甚化、若年人口の減少による医療業界での働き手の減少などの問題は中国地区におきましてもその影響は非常に大きく、支部としての対策が必要な重要な課題となっています。これらの問題に対して中国支部では、JCS本会からの要請事業に加えて、ダイバーシティ委員会、若手委員会(U45)、災害対策委員会などを支部独自に立ち上げ、会員間での情報共有、対策の立案と実行に努力していているところです。
同時に「医師の働き方改革」の下、会員全員のキャリアアップ、生活の質の向上に向けた取り組みもさらに進めていきたいと考えています。定例の支部学術集会では、若手研究者奨励賞、学生・初期研修医奨励賞、メディカルスタッフアワードを設立して若手医師とメディカルスタッフの育成とモチベーションアップに寄与できるような活動も始めています。このような活動をさらに活発に進め私たちの中国地区における循環器診療と循環器に係る人の輪ををさらに充実させていきたいと思います。
中国支部は素晴らしい教育・研修病院がある上に、会員同士がお互いにコミュニケーションをとりやすい丁度良い規模感であるのが特徴です。
引き続き皆様方のご支援とご協力をよろしくお願い致します。
日本循環器学会理事・中国支部長
川崎医科大学 循環器内科
教授 上村史朗